2024年12月21日
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アルバイトと派遣の相違点を考える

アルバイトと派遣は、どちらも正規雇用でない点では同じですが、様々な違いがあります。

まず、雇用主が異なります。

アルバイトを雇用するのは勤務先の企業ですが、派遣の場合は派遣会社が雇用主になり、派遣先の企業とは雇用契約を結びません。派遣社員は、現場で派遣先の企業から業務指示を受けて働くものの、給料を派遣会社からもらうのです。両者は雇用期間も違います。アルバイトが雇用主と雇用契約を締結したら、原則として雇用期間に定めはなく、自動的に更新されます。一方、派遣社員は、雇用期間が定められており、最長でも同一の職場に3年以上勤められません。

次に、給与面が異なります。

アルバイトと比べると、派遣社員の方が高い時給を得られることが多いため、3年以上同じ職場で働きたい場合には派遣契約を解除し、勤務先の企業と直接雇用契約を結ぶ必要があります。しかし、よほど優遇されない限り派遣先に残るメリットは感じられないかもしれません。アルバイトの給与が派遣社員より低く抑えられがちなのは、アルバイトを雇う際に求人広告費や給与計算の事務処理に必要な人件費などが余計な出費となるためです。

他にも、アルバイトと派遣ではサポート体制があるかどうかも異なります。

現場でトラブルに巻き込まれたとしても、派遣会社がサポートしてくれるため、派遣社員は安心して働けるのです。希望した業務以外の仕事を現場で求められたら派遣会社に相談し、自分の希望する業務に専念できる別の職場に移ることも難しくありません。このような事情により、派遣会社に登録する勤労者が少なくないでしょう。アルバイトと同様に収入が不安定で福利厚生面に不安が残るとはいえ、派遣は自由度が高く働きやすいと言えるかもしれません。